キヤノンの企業理念は「共生」です。共生は「文化、習慣、言語、民族などの違いを問わず、全ての人類が末永く共に生き、共に働いて幸せに暮らしていける社会」をめざします。現在、地球上には共生を阻む様々な不均衡が存在しています。 なかでも、貿易不均衡、所得不均衡、地球環境不均衡は、今後とも解決していくべき重要な課題です。キヤノンは共生の実践により、これらの不均衡解消に積極的に取り組んでいきます。真のグローバル企業なら、顧客、地域社会に対しては勿論、国家や地域、自然に対してもよい関係をつくり、その社会的責任を果たすべきです。キヤノンは、「世界の繁栄と人類の幸福のために貢献していくこと」を志向し、共生の実現に向けて成長と発展を遂げてまいります。
世界のCanon | 「くらし」「ビジネス」「産業」を豊かにする事業をグローバルに展開するキヤノン。欧米それぞれの地域本社に、日本・アジア地域を加えた世界三極体制のもと、国際多角化を推進しています。グループ総売上は3兆9,519億円に達し、総売上に占める海外の比率は78%に達しています。379個のグループ会社、19万5,056人あまりのグループ会社社員が、世界各地で開発・生産・販売などのグローバル化に携わり、エクセレントカンパニーに向けた取り組みを進めています。 |
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南北アメリカ地域で |
売上高約1兆764億円を達成し、従業員18,361人を数えるアメリカス。キヤノンU.S.A.は北・南米の地域の本社として、R&D機能を強化し、開発から生産までを統括しております。キヤノンデベロップメントアメリカスは、先端技術開発から製品開発まで幅広い開発に取り組む一方、キヤノンバージニアではアメリカス市場に即応する生産をおこなっています。 |
汎ヨーロッパ地域で | 売上高約1兆154億円を達成し、従業員25,281人を数える汎ヨーロッパ。キヤノンヨーロッパは、EU市場に適した機能別本社体制を整えています。全域のコンシューマビジネスを推進する汎ヨーロッパ事業組織「キヤノン・コンシューマ・イメージング」をスタート。それまで各国でおこなっていた販売、サービス、物流、広告などのマーケティング活動を統合し、効率化と強化を図る一方、ヨーロッパの他の地域、中近東、アフリカなどにおける市場開拓を進めています。また、ドイツとフランスで現地生産を、イギリスとフランスで研究開発をおこない、地域での事業化をめざしています。 |
アジア地域・オセアニア地域で | 売上高約9,905億円を達成し、従業員77,954人を数えるアジア・オセアニア地域。東アジアを統括するキヤノンシンガポール、香港、台湾及び韓国一部を総括するキヤノン香港、急成長する中国へ特化産業を展開しているキヤノン中国、そしてキヤノンアジアマーケティンググループがアジア全体の活動を推進しております。又、オセアニア地域ではキヤノンオーストラリアがソルーションビズネスも積極的に開拓し、研究開発は「キヤノンインフォメーションシステムズリサーチオーストラリア」がマルチメディア、関連革新記述に引き続き挑戦しております。 |
日本国内で | 約8,696億円の売り上げを達成し就業員73,460人に達する日本国内キヤノングループ。マーケティング活動を担当するキヤノン販売株式会社では『人の創造力を支援するデジタルソリューションプロデューサー』としてホーム、SOHOから大型取引先に至るまで、高付加価値を適用する為、努力しております。一方、キヤノンオプティックス、キヤノン電子、キヤノンNTCなどグループ各社も顧客の要求に合う製品開発を独自的に推進しております。又、各社が個別的に企業家精神を生かして株式上場をするなど独自的に優良企業の道を歩き始めております。 |
Canon Logo | Canonの語源には、「正典」「規範」「標準」という意味があります。 そこにはキヤノンが先進の技術とサービス活動において世界の標準となり、また業界の規範として活動していくという企業精神が込められています。 1935年に「世界で通用する商標」として考案されたキヤノンマークは、企業の成長につれ視覚的な改良が加えられ現在にいたっていますが、造形上の強い個性となっている内側にはねる“C”は、そのまま継承されています。 世界中の人びとからCanonとして愛されグローバル企業として飛躍できたのは、創業当時から一貫した企業精神を抱きつづけてきたからです。 |
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ロゴの由来 | 鮮やかな赤で表現されるキヤノンマークは、今では世界中の人々に親しまれていますが、現在のマークになるまでには、いくつかの変遷がありました。 1933年に精機光学研究所を設立したとき、初代のカメラの試作機が、「KWANON(カンノン)」と名づけられました。この名前は、観音様の御慈悲にあやかって、世界一のカメラを創る夢を実現したいとの願いを込めたものでした。そのマークには、千手観音が描かれ、火焔をイメージしたKWANONの文字がデザインされていました。 やがて、カメラの本格発売開始に向けて、世界で通用するブランド名が必要になりました。そこで、1935年に「キヤノン」(Canon)という名称を、商標として登録しました。Canonには「聖典」「規範」「標準」という意味があります。正確を基本とする精密工業の商標にふさわしく、世界の標準、業界の規範となるよう意味が込められています。またキヤノンは、発音もカンノンに似ており、名称の交替は違和感なく行なわれました。 |
ロゴの変遷 | 初期のCanonの文字は、当時の広告宣伝のデザイン担当者が1937年にデザインしました。独特の「C」は、字の先端が内側に折れ、シャープに尖っているもので、欧米では見られない書体でした。このようにCanonの名称とマークは、最初から世界を視野に置いたグローバルな視点をもって考えられ、生まれたのです。
その後、精機光学研究所は何度か社名を替え、1947年にキヤノンカメラ株式会社と社名変更しました。この社名変更で初めて社名とブランド名が一致しました。当時は、いろいろな形でCanonマークが使われていましたが、1953年に統一マークを制定しました。そして、現在のマークが完成したのが1955年。それまでの文字デザインを活かしながら創りあげました。以来40年以上変わる事なく、このマークを使用しています。
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